AoSの始めかた(3)マッチプレイゲームの始め方

AoSを始めよう

マッチプレイゲームは最も広く遊ばれているゲーム方式です。
ここではマッチプレイゲームに必要なものを解説します。

(1)ルール類

 以下の1.~5.のルール類を組み合わせて使います。

1. コアルール

 マッチプレイの他にもスピアヘッドなどあらゆるゲーム形式で共通するルールです。兵の動かし方や攻撃方法などのルールがまとまっています。
 Warhammer Community(ゲームズワークショップ公式サイト)からフリーダウンロードできます。
 あるいは、AoSスターターセット「スケイヴンタイド」または「スピアヘッドスターターセット」、ジェネラルズハンドブック、スピアヘッド「炎と翡翠」ゲーミングパックにも収録されています。「コアブック」として独立した書籍としても販売されていますが、重くてかさばるのでゲーム用にはお勧めしません。

2. 上級ルール

 コアルールに追加して使用されるオプションルールです。指揮アビリティ、地形、魔法、編成方法、戦術目標といった追加ルールがまとめられています。
 初めのうちはこれらのルールは使用せずにコアルールのみでの簡単なゲームを楽しむこともできますが、一般的に遊ばれているゲームにおいてはすべての上級ルールが適用されていることが多いです。
 上級ルールは、スピアヘッド用書籍を除いてコアルールに付属して収載されています。

3. マッチプレイ・バトルパック

 マッチプレイゲームの遊び方を集めたものです。ゲームの手順や戦場の配置、勝利条件などが定められています。マッチプレイバトルパックには2種類あります。

3.-1 「先制打撃」バトルパック

 コアブックに収載されているバトルパックです。初心者向けのシンプルなルールです。シンプルとはいっても基本的にすべての上級ルールを使用するようになっているので完全なマッチプレイゲームです。
 このバトルパックは3つのバトルプランが含まれていますが、公式サイトからダウンロードできるコアルールには、そのうちの一つ「境界戦争」のみが収録されています。

3.-2 「ジェネラルズ・ハンドブック」バトルパック

 最もよく遊ばれている一般的なバトルパックです。
ジェネラルズハンドブックは毎年7月ごろ更新、刊行される書籍セットです。AOSマッチプレイゲームのプレイヤーには必須のものとなっています。
 2025年11月現在で最も新しい版は「ジェネラルズハンドブック2025-2026」です。このバトルパックには追加の特殊条件ルールや戦術目標(得点獲得条件)ルールがその年ごとに更新され、毎年遊んでも飽きの来ないゲームになっています。
 以前の版(2024-2025)でも遊ぶことは可能ですが、一般的には最新の版を使うことが多いです。

 このハンドブックは対戦相手とどちらか一人が持っていればゲームは可能です。一方でこれはハンドブックというだけあって携帯に適した小型の本で、バトルパックの他にもコアルールやオプションルールの一つである「永久呪文」ルール、あるいは目標マーカーやミッションのカードなども付属しており、AoSマッチプレイゲームのプレイヤーにとって必須とも言えるものになっています。

ジェネラルズ・ハンドブック 2025-2026

 日本語版は一度売り切れてしまうと入手しにくくなりますから、7月ごろ発売されたらとりあえず入手しておくことをお勧めします。一方で、例えば5月ごろに始めようかと考えているのであれば、持っている人のを見せてもらいながら新版を待つのがいいかもしれません。

4. 陣営ルール

 各陣営やユニットの特性を表すルール、アビリティ等が収められたデータ集です。陣営ごとに出版されるバトルトームという書籍にまとめられていますが、バトルトームが出版されるまでは「陣営パック」という暫定的なデータで遊ぶことができます。

4.-1 陣営パック

 公式サイトからフリーでダウンロードできます。マッチプレイ用の陣営ルールに加えてスピアヘッドのデータも付属しています。

4.-2 バトルトーム

  陣営パックから更新され、さらに幅広いオプションルールが追加された書籍です。
バトルトームの出版された陣営は、基本的にはそちらのルールを適用します。バトルトーム出版後は無料公開されていた陣営パックは順次削除されていきます。

スケイヴンのバトルトーム

5. その他

 ルールには適宜エラッタ(修正)や更新が追加されていきます。
 公式サイトの「バトルプロフィール」「ルールアップデート」「永久呪文のアップデート」等を確認して最新のルールが適用されるように随時チェックしておく必要があります。

(2)ミニチュア類

アーミーのミニチュア

 まずは目標とするアーミー規模を考えましょう。はじめは500p(ポイント)の編成を考えるのがおすすめです。
  アーミーはユニットと呼ばれる兵の小集団を集めて構成されます。ユニットごとにポイントが設定されており、それらの合計値がアーミー全体のっポイント数となります。
  それぞれのユニットのポイント数はバトルトーム、または更新版が公式サイトから「バトルプロフィール」として公開されています。
  バトルプロフィールにはアーミーを構成するうえでのルールや追加できる特殊能力のポイント数なども設定されています。
  正式な編成方法と詳細については上級ルールの「アーミー編成」項目を参照してください。

 まず初めは自分の好きなミニチュアモデルから作ってみるのがいいと思います。
 アーミーをそろえるには、ユニットごとに販売されているばら売りのボックスを集めることもできますが、より安価にそろえたい場合はスピアヘッドボックスや、年末など時々発売される限定バンドルセット「バトルフォース」ボックスを入手しながら集めていくのが効率的です。

テレインのミニチュア

 テレインとは戦場の情景となる廃墟や建物、森、岩などのモデルです。通常、2000pのゲームでは8つ程度のテレインを使います。
 そのような戦場丸ごとのテレインセットが販売されているといいのですが、2025年11月現在そのようなセットは販売されていません。
 過去発売されていた「ウォークライ」(AoS世界を舞台にした別のゲームです)のテレインセットを探す、40kのテレインを代用する、あるいはEstyなどで3Dプリンターで個人製作されたテレインなども入手できるので探してみてもいいかもしれません。ウレタンフォームなどで自作する人もいて、挑戦してみても楽しいと思います。

絶版のウォークライ・テレインセット

(3)ツール類

ゲームボード/ゲームマット

 2000p戦だと60インチ×44インチの広さの戦場が必要です。1000pだと30X44。スピアヘッド用のボードは30X22です。1000p以上ゲームを考えている場合は以下のいずれかで調達しましょう。マットやボードは全くなくてもゲーム自体は可能ですが、ゲームの雰囲気が断然よくなるので入手することをお勧めします。

スターターセットまたは40k用のバトルボードを4枚組み合わせる

 スピアヘッド用のボードでもよいと思いますが、推奨される広さはその2倍から4倍の大きさです。プレイヤー同士が持ち寄って合わせることができれば理想的ですね。

サードパーティー製マット等

 FLOSTの布製マットがおすすめです。

flost powered by BASE
ミニチュアゲームをより楽しくするアイテムをご用意しました

「バトルマット<プラス>」は40k用なのでそうでない通常版のバトルマットを選びましょう。

 バトルマットは自作もできます。

mooning-nasuさんの自作レポート

-10版- バトルマットを1500円で作った。|mooning-nasu
はじめに 前々回は、テレイン配置の枠シートを作成しました。 そして今回は、さらにもう一歩進んで、バトルマットを自作してみました。 バトルマット、高い。 Warhammerのゲームに必須のバトルマット。 9版からは、AoSと共通の、60×44...

ダイス、メジャー

 公式のものでも一般のものを入手してもOKです。メジャーはインチ単位です。ダイスは20~30個くらいあったほうがよいです。

まとめの一覧

 以上、文章だと結局どう揃えたらよいのかわかりにくいので、以下の表にまとめておきます。

結局どうそろえたら早いの?!(2025年11月時点)

 とにかく早く始めたい!という人は以下の2つをそろえましょう

  • スピアヘッド・ボックスセット
  • バトルトーム(発売されている場合)

 ルールは公式サイトからダウンロードして参照しましょう。バトルトームが発売されていない陣営は、同様に陣営パックをダウンロードしてください。
 スピアヘッドボックスのポイント数は各陣営によってまちまちなので、最初はポイントを厳密に決めずにスピアヘッド編成同士で遊んでみてもよいと思います。
 テレインやバトルマット/ボードは初めはなくてもゲーム自体は可能なので、おいおい揃えていくことでもよいでしょう。バトルマット/ボードは雰囲気が劇的に向上するので、できればスピアヘッド用ボードかFLOSTなどサードパーティー品の調達を検討しましょう。

 なお、バトルトームには英語版と日本語版があるので、日本語版を入手するようにしましょう

 結局よくわからない!という人はウォーハンマーストアや付近でゲームをしているクラブに行って直接聞くのが一番早いです。静岡ハンマーもレクチャーやイントロプレイは大歓迎です。

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